超音波によるリンパ節転移の客観的診断法確立に関する研究

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概要

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癌の手術時に摘出したリンパ節の超音波画像をもとに,そのGray Scale 256階調度より求めた変動係数を用い,癌転移診断を含めた客観的なリンパ節の質的診断の可能性について検討を行った。リンパ節の超音波画像を,その病理組織学的所見により,癌転移巣を含まないリンパ節を正常リンパ節群,癌転移巣を含んだリンパ節を転移リンパ節群とした。また,癌転移巣・線維組織・脂肪組織・赤血球・硝子化などの組織が20%未満,あるいは80%以上の割合で確認されるものをA群,同様の所見が20%以上80%未満の割合で確認されるものをB群とした。リンパ節の超音波画像より求めた変動係数を対数化し比較検討したところ,正常リンパ節群のA群,正常リンパ節群のB群,転移リンパ節群を超音波画像上で客観的に識別できる可能性が示唆された。
北里大学の論文
2000-08-31

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