冷凍保存同種骨を用いた悪性腫瘍患肢再建術の経験 : 中間挿入移植として

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
悪性骨腫瘍に村する広範切除後の患肢再建法として,いろいろな方法が行われている。北里大学整形外科において,1990年1月から1996年12月までの7年間に冷凍保存同種骨を中間挿入移植として用いた患肢再建術を5例に行った。年齢分布は23歳から68歳,性別は男性5例,原疾患は傍骨性骨肉腫,Ewing肉腫,軟骨肉腫,多発性骨髄腫と胃癌の骨転移がそれぞれ1例であった。評価可能であった4例において,骨癒合期間は,2.5か月から21か月で,平均8.7か月であった。また,Ennekingの機能評価では4例とも60%以上の評価であった。骨移植による合併症は移植骨骨折1例,遷延癒合が1例あったが,追加手術にて骨癒合を得た。移植骨による感染症はなかった。評価した4例中3例は無痛の荷重肢として機能している。本法は悪性骨腫瘍に村する広範切除後の患肢再建法として有用であった。
北里大学の論文
1999-02-28

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク