C型肝炎の診断・経過・治療・予後
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概要
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C型肝炎ウイルス(HCV)感染では感染例の60〜70%がHCVキャリアとなり,これらキャリアの男性の16%,女性の25%を除いた例では慢性肝炎となり放置すれば,生命年限に応じて,肝硬変,肝細胞癌に向かって進展すると考えられている。しかし,C型肝炎については原因療法と対症療法が急速に進歩し,今も進歩しつつある。原因療法であるインターフェロン(IFN)療法では約30%の例でHCVの排除が期待でき,肝病変の進展は停止する。IFNにリバピリン(Riba)を併用すれば上記排除率は45%以上となり,加えてIFNを持続型に代えればさらに成績は向上する。また,上記の6カ月間投与を12カ月に延長すれば50〜60%の例でHCV排除に成功すると推察されている。さらに,IFN不成功例,非対象例では対症療法によってGPTを低値に維持すれば肝発病率がIFN療法と同様に低下する。
- 日本保険医学会の論文
- 2003-03-17
著者
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