新契約時における肝臓疾患の血液検査結果の分析
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概要
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1993年度に肝臓疾患名を残した中で血液検査を実施した1706件について,その検査結果を分析した。検討した血液検査は,GPTとアデノシンデアミナーゼの2項目で,検査結果は,標準体相当,境界体相当,条件体相当,延期体相当の4区分に判定分類した。全体では,標準体相当が約20%,境界体相当が約49%,条件体相当が約25%,延期体相当が約5%,検査不能が約1%を占めた。肝臓疾患別に検討すると,急性肝炎では,A型肝炎は全例標準体相当だった。B型肝炎とC型肝炎では,C型肝炎の方が異常値の出現率が高かった。慢性肝炎では,46%が標準体相当だった。検診所見で肝臓肥大を認めたものは,61%が境界体相当以上の異常値を示した。肝臓疾患の医学的危険選択において,契約の拡大と選択の強化という点から,血液検査とならんで診査の基本である問診と検診が重要である。
- 日本保険医学会の論文
- 1995-12-15
著者
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