当社における高額死亡の検討
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概要
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高額保険契約は契約件数全体に占める割合は低いものの,支払う保険金は大きく,その診査,査定は保険会社にとって重要である。最近,当社に保険金の支払いの請求があった高額保険(保険金1億円以上)133件について,死因及び査定を中心に検討し,あわせて全個人保険10,578件との比較を行った。悪性新生物は第1,2,3保険年度で高額保険の死因占率が高く,又,契約後2年以内の発病例が多いので逆選択の可能性が示唆された。診査に腫瘍マーカーを検査する事も有効と思われた。心疾患では全保険年度の合計で高額保険の死因占率が,やや高く,又,血圧,尿糖,心電図所見などにより条件体または境界体と査定されたものが多かった。今後は負荷心電図や超音波検査などの結果も利用すべきかもしれない。
- 日本保険医学会の論文
- 1993-12-15
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