兎培養肋軟骨細胞外基質破壊におよぼすInterleukin-1αの影響

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概要

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変形性関節症や慢性関節リウマチの患者の関節液中にはInterleukin-1α(以下IL-1α)が多量に存在している。今回IL-1αの軟骨基質代謝におよぼす影響のうち,主に軟骨破壊系に対する影響を検討する目的で,兎成長肋軟骨細胞単層培養系にIL-1αを添加し,培養液中に遊離したグリコサミノダリカン(以下GAG)とヒアルロン酸(以下HA)を測定した。培養液中のHA分子のhydrodynamic sizeを検討した。IL-1α添加で基質中のGAG遊離とHA遊離が促進された。この効果は外因性のHAにより抑制された。また,IL-1α添加にて培養液中HA濃度の増加が認められた。さらにIL-1αの添加で培養液中HAのhydrodynamic sizeの低下が認められた。以上よりIL-1αは軟骨基質のプロテオグリカンおよびHAの破壊の促進因子として,HAは抑制因子として作用することが確認された。
北里大学の論文
1996-02-29

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