北里大学病院における神経芽細胞腫マススクリーニング(NBMS)の現況 : NBMS疑陽性例の経過観察法について
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概要
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北里大学病院では1989年7月より神経芽細胞腫マススクリーニング(NBMS)陽性者の精密検査を行ってきた。今回は精密検査を施行した84例の乳児を対象にNBMS陽性者から発見された神経芽細胞腫(NB)例の頻度や特性, NBMS陽性でありながら腫瘍を認めなかったNBMS疑陽性例の経過観察の方法などについて検討した。NB例は6例,疑NB例1例で進行例も認めたが, N-myc癌遺伝子の増幅を認めなかった。NBMS疑陽性例については,1歳までは腹部超音波や胸部XPなどの画像診断により腫瘍の確認を慎重に行い,それでも腫瘍が認められなかった症例については,2歳頃まで尿中VMA, HVAなどにより経過観察を行った方がよいと思われた。
- 北里大学の論文
- 1995-02-28
著者
-
石田 和夫
北里大学医学部・外科学
-
小澤 美和
北里大学医学部・小児科学
-
小沢 美和
長津田厚生総合病院・小児科
-
小沢 美和
北里大学医学部小児科学教室
-
今井 純好
北里大学医学部小児科
-
栗原 潔
北里大学医学部・小児科学
-
島本 由紀子
新潟こばり病院小児科
-
栗原 潔
北里大学医学部小児科学教室
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