精神運動発達遅滞児に対する更衣動作獲得に向けての作業療法アプローチの有効性について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ボタンのかけはずしができない精神運動発達遅滞を有する症例に対して,姿勢を安定させ,服地の張りやボタン穴の抵抗感を強調した介助方法を行い,運動の方向性を学習させ,そして,徐々にその介助量を減らしていくというアプローチを試みた.その結果,長期間ではあったが,ボタンのかけはずし動作を獲得させることができた.本研究は実施したアプローチ方法の有効性を検証するため,今回の動作獲得の過程を行動の学習過程からの分析と感覚-運動機能面からの活動分析という2つの側面から分けて捉えて考察した.その結果,今回実施したアプローチ方法には学習理論に裏付けされた学習効果をあげる技法の要素が多く含まれていたことが明らかになった.また,活動分析の側面からは身体的な介助の際の適切な感覚入力の提供が動作学習効果の促進に有効であることが示唆された.
- 秋田大学の論文
- 2004-03-31
著者
関連論文
- 臨床実習前後における事例提示を用いたワークショップ形式の授業の試み : 学生の自己評価の変化と感想をふまえて
- 作業療法に対する期待とニーズ --公開事業におけるアンケート結果から--
- 肢体不自由養護学校における理学療法士・作業療法士の役割 -教師の意識調査を通して-第3報
- 肢体不自由養護学校における理学療法士・作業療法士の役割 --父母の意識調査を通して-- 第2報
- 肢体不自由養護学校における理学療法士・作業療法士の役割 --教師の意識調査を通して--第1報
- 特別支援教育における摂食指導の実態と医療職種導入の効果について -養護学校および教師に対するアンケート調査から -
- 閉じこもりではない非独居高齢者の生活実態 : 閉じこもりがちな独居高齢者と比較して
- 痴呆高齢者のコラージュの特徴と分析
- 精神運動発達遅滞児に対する更衣動作獲得に向けての作業療法アプローチの有効性について
- 障がい者旅行へ同行した学生のボランティア活動に関する一考察
- 湧水散策の生理・心理的効果 : 生理的指標と主観的指標を用いて
- 秋田県美郷町の湧水に対する住民の意識調査 : フォーカスグループインタビューの手法を用いて