現代日本の文芸関係者のもつ図書館観の一断面 : 雑誌『図書館の学校』巻頭エッセイの分析図書館はどうみられてきたか・5((文学・文化編))

概要

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現在, 公貸権の導入など, 作家と図書館との関係が話題となっている。こうした時期に, 雑誌『図書館の学校』に, 集中的に掲載されたエッセイを分析することで, 図書館が現代の文芸関係者に「どうみられて」いるのか明らかにしょうと試みた。彼らの中にはかつての「威厳」のある図書館に復することを求めている人たちも存在する。しかし, そうした見解を表明しているのは, 現在, 図書館をほとんど利用していないか, あるいは自らの要求水準が高すぎるために, 公共図書館サービスに満足できない人たちであった。現実の図書館状況をある程度理解している人たちの見解も掲載されており, それが文芸関係者全体に広がっていくように, 図書館界全体の適切な対応が求められている。
甲南女子大学の論文
2004-03-18