平安和文における地の文の係り結び : 源氏物語若菜上巻を資料として((文学・文化編))
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概要
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平安和文の特徴のひとつに係り結びが多用されることがあげられる。この論文では, 源氏物語の若菜上巻を調査対象として, 地の文での係り結びの使用傾向を検討した。その結果として, 助動詞「けり」と草子地関連の助動詞と助詞との結びに使用が集中し, それら以外の例は非常にすくなく, 多様な使用例のある会話文などの引用文と比較すると, 地の文での係り結びの使用は限定されたものであることが見いだされた。和文の地の文での係り結びは, 「けり」の機能を補強するように使用されているとかんがえられる。
- 甲南女子大学の論文
- 2004-03-18
著者
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