MIMOシステムにおける重ね合わせパイロット通信路推定法を用いたSAGEアルゴリズムデータ検出法(ネットワークプロセッサ,通信のための信号処理,符号理論,一般)
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概要
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近年,パイロットシンボル系列とデータシンボル系列を重ね合わせて同時に送信することで,高い伝送効率を達成可能な,重ね合わせパイロット通信路推定法が注目されている.重ね合わせパイロット通信路推定法では,受信機で受信信号系列とパイロットシンボル系列の相関を計算することにより,通信路推定値を得る.しかし,パイロットシンボル系列とデータシンボル系列の相関により,通信路推定精度が劣化してしまうという問題がある.一方,SAGEアルゴリズムが,通信路推定及びデータ検出に対し,収束が早く,優れた特性を得られることが知られている.EMアルゴリズムが,すべてのパラメータを同時に更新するため収束が遅いのに対し,SAGEアルゴリズムは,各パラメータを個別に逐次的に更新することによって,収束を早くしたアルゴリズムである.特にMIMOシステムにおいては,各パラメータを逐次的に更新することが,結果的に干渉除去と同じ意味を持つため,SAGEアルゴリズムは大きな特性改善をもたらす.本稿では,重ね合わせパイロット通信路推定法を用いたMIMOシステムにおいて,SAGEアルゴリズムを用いたデータ検出法を提案する.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-02-28
著者
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