筋機能療法を用いた側音化構音の改善に関する研究(2) : ことばの教室における指導実践を通して
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概要
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本研究の目的は、59音もの側音化構音を有する児童に対して筋機能療法を適用し、側音化構音を改善することである。対象児は、口腔機能の弱さと不調和が見られ、安静時には常に開口し舌突出があり、発話時には舌を過剰に動かす6歳女児である。研究(1)では、MFTを適用した(1)舌尖のコントロール、(2)舌尖の筋力、(3)舌側方部の筋力の訓練経過と効果について報告した。 研究(2)では、MFTを適用した(4)舌挙上の筋力、(5)舌位の改善、(6)口輪筋・頬筋の筋力の訓練経過と効果、(1)/i/、/∫i/音、(2)/sa/, /se/, /sw/, /so/音の構音指導の経過と効果について報告する。MFTの適用により、舌筋及び口腔周囲筋の機能はほぼ完全に改善された。口腔周囲筋の機能を高めたことにより、短期間の構音指導で/s/音の改善が見られたが、/i, ∫i/音には改善が見られなかった。改善されなかった原因は、絶えず過剰に動く丁子の舌癖と指導期間の短さが考えられた。研究結果から、構音指導の基礎訓練としてMFTを適用することは、側音化構音の改善に有効であることが示唆された。同時に、過剰に動く舌癖を除去し有効な構音指導に結びつけることの困難さと指導のあり方も課題として残された。
- 2001-03-31
著者
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平田 永哲
Coll. Of Edu. Univ. of the Ryukyus
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平田 永哲
Faculty Of Education Univ. Of The Ryukyus
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上江洲 留易
Matsushima Ele. School
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平田 永哲
Koami Ele. School, Itayanagi Town, Aomori Pref.
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