幼稚園児の間食摂取の実態と母親の意識
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概要
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子育ての現場に直面している母親が、幼児の食生活において重要な間食をどのように考え、実際に与えているかを知るために東京都稲城市と世田谷区の幼稚園児の母親120名を対象に、アンケート調査を行った結果以下のことが明らかになった。(1) 75%の母親は幼児に「毎日」間食を与え、間食を与えることが「必要」84%と認識しているがその意義付けに対しては「子供の楽しみのため」48%、「空腹を満たすため」27%、「栄養素の補給」21%の順であった。(2) 間食の与え方においては1日に「1回」83%、時刻は「決めている」「大体決めている」93%、「食事室」50%や「居間」45%といった家族共有の場所で与えると回答していた。また、間食の内容は「母親」93%が決め、「子供の好きなもの」58%を与えるよう配慮していた。(3) 具体的にどのような内容の間食を与えたいと思うかの設問に対しては1位「フルーツ」47%、2位「煎餅」36%、3位「乳製品」35%であった。飲み物については1位「牛乳」75%、2位「麦茶」42%、3位「お茶」29%であった。(4) 3日間の間食の摂取記録から実際に与えた間食の内容は1位「スナック菓子」25%、2位「煎餅」17%、3位「クッキー、ビスケット」16%であった。飲み物については1位「牛乳」21%、2位「麦茶」18%、3位「果実飲料」17%であった。(5) 間食の必要性に対する意義付け別に実際に与えた間食の内容について検討すると、「楽しみのため」と意義付けている群は「空腹を満たすため」や「栄養素の補給」と意義付けている群に対し「スナック菓子」を与えた頻度が著しく高く、「パン、おにぎりなど」を与えた頻度が著しく低かった。「空腹を満たすため」と意義付けている群は「ケーキ、ドーナツなど」を与えた頻度が他の群より高かった。「栄養素の補給」と意義付けている群は「クッキー、ビスケット」や「煎餅」を与えた頻度がその他の群に比べて高かった。
- 2000-03-03
著者
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