中小企業会計基準の問題点と課題
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概要
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わが国では、制度会計上、具体的な中小企業会計基準は、存在しない。税法による税務会計基準が商法上の実質的中小企業会計基準となっていることを指摘した。わが国において、平成14年から15年にかけて、中小企業庁、公認会計士協会及び日本税理士連合会から相次いで公表された中小企業会計基準の創設の趣旨、内容などを比較、分析した。さらに、わが国が法体系として、成文法であることから、簡便法的取扱いというよりも中小企業の具体的会計基準としての中小企業会計基準の創設と実施が望まれることを指摘した。中小企業の財務報告の信頼性確保のための監査問題については、将来の上場を目指すベンチャー企業等と非公開的な中小企業とを区別し、前者の任意監査に対し、後者の適正担保制度の構築を考えるべきであることを論じた。
- 沖縄国際大学の論文
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