学校教育における生涯学習理念理解の問題性 : 「生涯学習体系への移行」は学校に何をもたらしているのか
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1987 年に最終答申を提出した臨時教育審議会は,現在進行中の教育改革の出発点としてとらえることができるが,臨時教育審議会は改革の視点として「個性重視の原則」「生涯学習体系への移行」「変化への対応」の三点を提示した.この中で教育体系の「生涯学習体系への移行」という目標は,初等中等段階の学校教育においては生涯学習を行う個人に必要な力である「自己教育力の育成」として学習指導要領に登場し,2002 年から順次実施されている新学習指導要領では総合的な学習の時間でこの力の育成が目指されている.が,総合的な学習の時間が全国の学校で順調にスタートしたとはいえない状況があり,その原因の一つとして本稿では,成人学習の理論として特徴づけられる生涯学習の学習理論の学習の特徴を児童生徒の学習に適応した点にあるのではないか,つまり生涯学習の理念の理解に問題があったのではなかいという視点を提示した.
- 文教大学の論文
- 2005-12-20
著者
関連論文
- 小学生のキャリア教育推進再考 : 小学生に夢をたずねることに問題はあるのか
- 学校教育における生涯学習理念理解の問題性 : 「生涯学習体系への移行」は学校に何をもたらしているのか
- アメリカ公立学校教師の社会的評価と多様性の教育 : アメリカ学校教育研修参加学生の疑問から
- 対立する家族の二つの機能 : データが示す家族機能の変化
- 家族によるしつけを困難にしている要因 : 社会集団を必要とするしつけ
- 国際比較調査からみた日本の父親の子育ての現状と問題点
- 教員養成学部で学ぶ学生に求められるべき能力についての考察 : 文教大学教育学部生の強さと弱さの分析から
- 大学文化獲得と自主的学習者育成についての考察 : 文教大学教育学部生の強さと弱さの分析から (2)
- 大学の変化と教養教育の役割 : 初年次教育の広がりの次に大学が目指すものについての一考察
- 教員養成学部で学ぶ学生に求められるべき能力についての考察 : 文教大学教育学部生の強さと弱さの分析から