大学の変化と教養教育の役割 : 初年次教育の広がりの次に大学が目指すものについての一考察
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概要
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多様な学生を受け入れるようになった大学において,高等学校から大学への円滑な移行を図り,大学での学問的・社会的な諸条件を成功させることを目的とした初年次教育が広く行われるようになってきたが,この状況を大学が新たな段階に入ったと考え,初年次教育の次にさらに大学が目指すべき方向について検討した.検討にあたっては2008年に発表された『学士課程教育の構築に向けて』答申で改めて重要性が指摘された教養教育の内容を猪木徳武の示した教養教育の意義から明らかにし,さらになぜ現代社会において教養教育が意味をもつのかということについて,大学の役割の一つである教員養成と関連させて考察をすすめ,教養教育の重要性を確認した.また,教養教育が大学に対して求めるものは長期的視点の保持であり,この条件を守りうるかが問題であると指摘した.
- 文教大学の論文
- 2009-12-20
著者
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