「ね」と「よ」再再考
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概要
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終助詞「ね」と「よ」はともに聞き手への効果的な伝達を保証するために使われるものである。両者は、「ね」が共通認識領域・共感領域を形成し、そこに立って共感的に話を進めることで伝達を保証しようとするのに対して、「よ」は聞き手の注意を喚起し、状況に従った判断を促すことで伝達を保証しようとする点において異なる。聞き手の持つ情報への配慮は当然なされるものの、「ね」と「よ」の使用を決定づけるのはまさに話し手の伝達態度なのだ。
- 2001-08-23
著者
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