4-クロロフェノキシ酢酸がセントポーリアの葉外植片のカルス・不定苗条および不定根形式に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究はセントポーリアの葉組織培養における外植体のカルス形成、不定苗条および不定根形成、それら不定器官の成長に及ぼす4-クロロフェノキシ酢酸(4-CPA)の影響を明らかにする目的で、試験管内実験した。供試材料はオプティマラ系、品種ミナを用いた。葉外植体置床からカルス形成、不定苗条および不定根の形成までに要した日数は4-CPA 0.16mg/l濃度処理により短縮された。不定苗条と不定根の形成数、それら形成器官の成長は4-CPA 0.04mg〜0.16mg/l濃度処理により増加し、促進された。4-CPA 0.64mg/l以上の濃度処理によりカルス形成、不定器官形成およびそれら形成器官の成長は著しく抑制された。カルス、不定苗条および不定根の形成率、生体重および乾物重は4-CPA 0.04mg〜0.16mg/l濃度処理により増加した。4-CPAはセントポーリアの葉組織培養における外植体のカルス、不定苗条および不定根の形態形成に有効で、苗大量増殖のための最適処理濃度は0.04mg〜0.16mg/lであることが示唆された。
著者
-
箱崎 美義
Department Of Agriculture School Of Agriculture Meiji University
-
青木 晃
新潟大学農学部大学院
-
金子 利光
株式会社山野楽器浅草橋センター
関連論文
- ニホンナシ果実の成熟過程におけるペクチン物質の変化について
- バリヤ-の有無・形状が土中水分の変動と土壌水分消費に及ぼす影響--スポットバリヤ-による畑地の土層改良に関する研究(2)
- バリヤ-が土中水分の変動・移動動態と地温に及ぼす影響--スポットバリヤ-による畑地の土層改良に関する研究(1)
- In vitro におけるユリの半数体作出に関する研究 : (第5報)タカサゴユリの葯培養による半数性カルスの形成および半数体植物の再生
- 4-クロロフェノキシ酢酸がセントポーリアの葉外植片のカルス・不定苗条および不定根形式に及ぼす影響
- 肥料三要素の連続施用が大豆の収量および成分におよぼす影響
- 17 肥料三要素の連続施用が大豆の収量および無機成分に及ぼす影響について
- P-5 肥料三要素の連続施用がトウモロコシの無機成分の及ぼす影響について
- 化学肥料3要素の連続施用が連作エダマメの生育および収量に及ぼす影響
- 温度および光質がセントポーリアの培養葉外植体のカルス,不定シュートおよび不定根の形成に及ぼす影響
- 液体窒素に浸漬したキウイフルーツ実生胚軸由来カルスの生存
- 肥料三要素を連続施用したほ場におけるダイズおよびトウモロコシの無機成分の吸収
- インド-ル酢酸およびインド-ル酪酸がセントポ-リアの培養葉外植片のカルスおよび不定器官の形成に及ぼす影響
- 照明強度がセントポ-リア葉の培養外植体の形態形成に及ぼす影響
- インゲンマメの生育および若ざやの収量に及ぼす肥料要素の影響
- セントポーリアの葉外植片のカルス形成およびシュート形成に及ぼすオーキシンおよびサイトカイニンの影響
- セントポーリアの葉外植片のカルス形成およびシュート形成に及ぼす培地中のしょ糖およびphの影響
- キャベツのペルオキシダ-ゼに関する研究
- セントポーリアの葉やけの発生に及ぼす葉上かん水の影響
- 低温利用による青果物の貯蔵に関する研究