温度および光質がセントポーリアの培養葉外植体のカルス,不定シュートおよび不定根の形成に及ぼす影響
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概要
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本研究は,セントポーリアの葉外植体培養における培養条件の温度や光質がカルス,不定シュートおよび不定根の形成に及ぼす影響を明らかにする目的で行った。葉外植体置床からカルス,不定シュートおよび不定根の形成までの所要日数は培養温度24±4℃および黄色光処理により著しく短縮された。 16℃区では,カルスおよび不定器官の形成は認められなかった。シュート形成数は20〜24℃区で増加したが,光質のちがいによる有意差はみられなかった。カルス,不定シュートおよび不定根を含む全生体重は培養温度24℃区または28℃区,赤色光処理により増加したが,16℃区および暗黒処理により最も減少した。セントポーリアの葉組織による大量増殖のためのシュートおよび不定根などの諸器官の形成には,温度条件24℃または28℃,赤色光処理はそれぞれ他の各区にまさる結果を示した。本研究は1995〜1996年の2ヵ年にわたり,明治大学科学技術研究所,重点研究によって行われた。
著者
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箱崎 美義
Department Of Agriculture School Of Agriculture Meiji University
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箱崎 美義
School of Science and Technology, Meiji University
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