畑作物の病害虫防除に関する研究 : 大豆萎黄病防除に関する研究(1)
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概要
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1)1958年,1959年の2ヵ年にわたり本学富士吉田農場周辺地区における大豆萎黄病実態調査を行なった結果,病原線虫はこれらの地区に広く分布しており,また本病の特徴である萎黄症状が不明瞭であってもすでに病原線虫の寄生をうけている株が多数存在することが明らかにされた。調査地区の土壌分析の結果土壌中の有効性加里の含量が少ないほ場において発病が多い傾向が認められた。2)施肥との関係については堆肥を施用することにより被害を軽減しうることが明らかにされた。また土壌中の線虫の棲息密度が高い場合には加里肥料の増施も被害の軽減に役立つように思われる。しかしながら大豆の連作はできるだけ避けるべきで,施肥の改善とともに寄主作物以外の作物を組合わせた適正な輪作体系の確立がのぞまれる。3)品種の問題はきわめて重要で,真に抵抗性の強い品種が育成されるまでは,それぞれの立地条件に応ずる耐虫性の強い品種を選んで作付すべきである。4)D-Dによる薬剤防除はかなり多額の経費を要するが,大豆の収量のみを問題とするならば少くとも2年目までは経済的効果が期待できる。
- 明治大学の論文
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