立幅跳び踏切時における各関節でのパワー発揮の特徴 : 垂直跳びとの比較から
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概要
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本研究の目的は、立幅跳び踏切時に各関節で発揮されるパワーをリンクセグメントモデルを用いて算出し、その特徴を、垂直跳びのそれと比較して検討することであった。 被検者として男子大学生20名 (19.2±0.7歳、174.7±7.2cm、65.5±7.9kg) が参加した。 動作の撮影を、被検者の右側方から Hi-Speed Video (200fps) をもちいておこなった。 同時に動作中の床反力をフォースプレートから得た。 全身のパワーに対する各関節のパワーの割合を貢献度とした。 その結果は、以下のようであった。 1) リンクセグメントモデルは、このモデルから推定した床反力とフォースプレートから得た床反力とがほとんど一致していることから、本研究における数値に妥当性を与えると判断した。 2) 踏切時に発揮される平均のパワーは、立幅跳び (1516±284.8watt) が垂直跳び (1210±247.8watt) よりも大きかった。 3) パワーのほとんどは下肢の関節が発揮していた。 4) 股関節の貢献度は垂直跳び・立幅跳びそれぞれ52.3、59.6%で、全ての関節の中で最も大きかった。 5) 膝関節の貢献度は、垂直跳び、立幅跳びそれぞれ32.3、4.3%であった。 立幅跳びでの膝関節の貢献度はないに等しかった。 また、足関節の貢献度は垂直跳び・立幅跳びそれぞれ17.5、37.2%で立幅跳びの方が大きかった。
- 中京大学の論文
- 1988-11-25
著者
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