家庭用電気乾燥機の衛生学的検討 : 細菌汚染布の除菌効果
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概要
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乾燥機による除菌効果を,S. aureus, B. subtilis, E.coli k-12を用いた細菌汚染布の残存率をもって調べ,自然条件下での乾燥による効果と比較し,更に含水率との関係を調べたところ次のような試験結果を得た。1 乾燥機による残存率の平均値は,どの菌においても屋外のものに比べて高く,屋内のものよりも低かったが検定の結果,有意差(5%)が認められたのは,S. aureusの屋外と他の乾燥条件との関係のみであり他のいずれの乾燥条件間にも有意差(5%)はなく,今回の試験では乾燥条件の違いによる衛生的効果に優劣の差があるとは一概には言えなかった。2 含水率の低下とともに残存率も低下した。3 耐乾燥性であったのは,B. subtilisであり乾燥に最も抵抗性のなかったのは,E. coli k-12で含水率5%以下になればほぼ完全に除菌可能であった。なお,本試験は商品科学研究所池袋キッチンコアの援助を得ておこなわれたものである。
- 東京家政学院大学の論文
- 1982-12-20
著者
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