看護における職業的社会化と学生の意識 : 2年課程修了前の「看護者に必要な姿勢・態度」調査から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
看護は,多様な背景を持つ人間の生活に関わり直接的に人間と人間の関係そのものを主体とする職業である。しかし,今日の看護学生の対人関係能力はきわめて低い傾向にあるといわれている。そこで,看護教育における職業的発達の取り組みへの示唆を得るため,卒業前の学生を対象に意識調査を実施し,それを「看護識者の醸し出す雰囲気や姿勢」として定義されたPLCを指標に検証した結果,以下のことが分かった。学生が専門職者としての人間的資質として求めたものは,<思いやり><やさしさ>などで構成される【親近感】【第一印象】のカテゴリーであった。学生は患者-看護師の二者関係が成立する最も基本的な視座を提えることができていた。看護における職業的社会化にとって必要なこととして,専門職業人としての人間的資質を獲得できるよう,リフレクティブシンキングができる環境を整え段階的に支援する教育システムの重要性と今後の縦断的研究の必要性が示唆された。
- 2005-03-15
著者
関連論文
- 軽度発達障害児の親の語りと「親の会」の結束
- 自己教育力に影響をおよぼす要因の分析
- 医療系大学在学中の学生の自己教育力の推移
- 基礎実習前後における自己教育力の変化
- 自己教育力の動機づけとその効果 : 自己教育力研究会の設立と概観
- 看護における職業的社会化と学生の意識 : 2年課程修了前の「看護者に必要な姿勢・態度」調査から
- 職業的社会化と看護学生の意識 : オープンキャンパス参加者の声と入学後の「看護イメージ」から
- 学習過程の分析からみた学生の主体性の形成に関する一考察
- 「看護者に必要な姿勢・態度」に関する学生の意識 : 4年課程1年次における基礎看護実習I終了後の調査から