南京「国民政府宣伝部」の新聞論とその治下の新聞(続き)(その一 中国における日本占領と世論操作(続き),日本の中国占領とジャーナリズム,I共同研究)
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概要
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筆者は,前の論文「南京『国民政府宣伝部』」の新聞論とその治下の新聞」で,圧精衛政権が1940年に「中華民国宣伝部中央報業経理処」を設置し,治下の新聞を厳しく監督,「指導」したことを中心に論述した。その中で,以下の問題に対する「中央報業経理処」の基本的な考え方と,その誘導方向について分析した。1) 計画新聞制度と新聞人の使命の規定。2) 新聞の新たな理念の提唱と従来の新聞に対する批判。3) 「大東亜戦争」勃発後の新聞の位置づけとその論理の展開。4) 「宣伝部」治下の新聞に対する「指導」と注文。本論文は上記の問題についてさらに分析を行うが,その重点は,新聞に関する南京政府の四つの法令の特徴,およびその治下の各級新聞に対する「中央報業経理処」による組織上の分類,および経営管理と広告に対する「指導」と注文に置かれる。
- 龍谷大学の論文
- 2005-03-25
著者
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