外国人留学生と日本人学生の言語学習ビリーフの変容 : 協働活動を通して
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概要
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本稿では、外国人留学生と日本人学生とが「言語学習」をテーマとして日本語で協働活動をすることによって、(1)留学生の日本語についての言語学習ビリーフは変化するか、(2)日本人学生の言語学習ビリーフは変化するか、(3)変化するならどのような点かをBALLI (Beliefs About Language Learning Inventory)を用いて調査し、被調査者の自己分析を参考資料として分析した。授業(全15回)の開始時と終了時に行った調査の結果を比較したところ、全体としては留学生・日本人学生ともに安定したビリーフを持っていることがわかった。その一方で、留学生には終了時に今後の日本語学習に対してより肯定的な展望を持つようになるという変化がみられ、日本人学生のビリーフでも言語学習に対する意欲・態度の重要性への気づき、コミュニケーション手段としての言語の意識化などに協働活動が寄与することが確認できた。
著者
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