活動中心の授業における評価 : 自己評価・ピア評価の有効性
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概要
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本稿では、活動中心の授業における評価の一例として平成15年度前学期の日本事情「多文化社会のコミュニケーション」での評価活動を紹介し、その有効性をみるため授業後に学習者が書いた「学習記録」の記述を自律的学習の観点から分析した。その結果、学習者が自己の学習を振り返る評価活動を通して「メタ認知知識」を得、自律的学習が促進される効果があることがわかった。また、自己評価やピア評価を成績評価に反映することについてのアンケートの結果から、学習者の多くは自己評価・ピア評価の意義を理解し、成績評価に取り入れることにも肯定的であることがわかった。しかし、自己評価に対しては評価者としての適性や客観性に疑問を抱くものも少なくなく、成績評価に取り入れる場合は評価活動そのものに対する指導が必要であることが示唆された。
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