青年期の自我発達上の危機状態に対する無意識水準のエディプス (エレクトラ)・コンプレックスの影響
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概要
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本研究は、青年期の自我発達上の危機状態に対する無意識水準のエディプス (エレクトラ)・コンプレックスの影響を明らかにするものである。114名の高校生男女に青年期の自我発達上の危機状態尺度 (長尾、1989) を実施した。この結果の平均値にもとづいて、平均値より高い男子1名、女子1名と平均値より低い男子1名、女子1名に対して、フリードマンの物語記述テスト (Friedman、1952) とソンディ・テストを実施した。4ケースの主な点は、以下のとおりであった。(1) ソンディ・テストの結果から、青年期の自我発達上の危機状態に対して無意識水準のエディプス (エレクトラ)・コンプレックスは影響していないことが認められた。(2) また、物語記述テストの結果から、青年期の自我発達上の危機状態に対して前意識水準の幼児期における親子関係の葛藤が影響していることが認められた。(3) 3種類のテスト結果から、精神分析学派がいうように意識水準、前意識水準、無意識水準の心の層構造が存在することが示唆された。
- 2005-03-31
著者
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