日本語の談話における間接的断り理解の過程 : 母語話者の認知の視点から
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概要
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本研究の目的は、日本人が何を手がかりにどのように間接的断りを理解しているのかを談話レベルで探ることである。依頼に対する応答の会話3例を談話の展開によって数段階に区切り、そのテープを日本人31名に聞かせた。被験者には、段階ごとに「くれる度 (依頼の達成可能性)」と「いや度 (被依頼者の気持ち)」を7段階評定させ、さらにその判断の手がかりを報告させた。分析の結果、断りと判断する手がかりとしては「代案提示」「依頼達成に不利な情報提供」などがあげられた。さらに、これらの手がかりが単独で断りとして機能しているわけではなく、数回積み重ねられることによって断りと判断されていることが示唆された。
- 東北大学の論文
- 1994-09-30
著者
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