「謙遜型」断りのストラテジー
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概要
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日本人の断り方は、間接的で、多くの日本語学習者にとって理解が難しいと言われている。特にその「断り」が「間接的発話行為方略」であれば、外国人学習者にとって理解が困難であることが予想される。本研究では、日本人を対象に依頼に対する断り方に関する調査を行なった結果、間接的発話行為方略のひとつである「謙遜型」が多くみられた。そこで、この「謙遜型」の会話のテープを日本人と外国人学習者に聞かせ、理解度と対応の仕方を比較する実験を行なった。その結果、日本人と比較して韓国人は「謙遜型」への理解度が低く、中国人は依頼をやめるのが早いことがわかった。
- 東北大学の論文
- 1994-09-30
著者
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