訪問看護の専門性を活かした地域在宅ケアの展開 : 訪問看護師業務の専門性を考える(自然科学編)
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概要
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本研究は訪問看護の専門性とは何かを探求するために、訪問看護師業務の分析を行いその現状と今後の課題を明確化することを目的とした。対象は福岡県K市医師会立訪問看護ステーションに勤務する訪問看護師全22名で、独自に作成した24時間行動調査・時間記入票を連続3日間利用し、看護行為分類別に時間・内容を集計し82項目に分類し更に30項目に集約した。その後関連要因についての分析を行った。その結果訪問看護に対する利用者のニーズは医療的ケア以上に相談・指導援助の割合が高く、要介護の重度化に伴う精神的援助の必要性が伺えた。また要介護度の違いによるケア時間の有意差の検討を行った結果、重度化に伴うケア時間の延長は認められなかった。今後の課題として訪問看護提供内容の7割は介護の業務内容としても認められていることからも、より介護と看護の協働そして利用者負担に見合った専門性の高いサービスの重点化が示唆された。
- 九州女子大学・九州女子短期大学の論文
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