スーパーサイエンスハイスクールにおける数学単元設定と教材の開発 : 【学校設定科目「代数幾何」】その(2)
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概要
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旧学習指導要領の「数学C」の単元の中には行列がある。ベクトルの成分としての意識の定着は、数学Bと数学Cを履修するタイムラグがかなりあるために、ほとんど期待ができない。また通常数の場合と同様に、加法、減法、乗法などの演算を定めて演算の性質を学習し、さらに逆数に相当するものとして「逆行列」を定義し、これを利用して連立方程式の行列による解法を考えることになる。しかし、正方行列AのA^nを求める具体的なメカニズムや行列Aの利用が1次変換に繋がるという将来性について明記されておらず教育現揚に委ねられているといえよう。学習指導要領の枠を越えて自由に取り組めるSSHである本校では、スムーズな高大接続に繋がるカリキュラムを視野に入れて研究しており、学校設定科目「代数幾何」では行列と一次変換の繋がりを図形的表現のイメージを重視して構成を考えた。
- 京都教育大学の論文
- 2004-03-05
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