セラモメタルブリッジにおける人工歯冠の独立感に関する一考察
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概要
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近年,前歯部補綴に対する審美的評価が一段と強調されるようになってきた.現在,歯科学の臨床においてはセラモメタルブリッジの適応となる症例が多い.ここで問題となるのは色調はもちろんであるが,形態,とくにブリッジを構成する人工歯の独立感である.本論文の目的は,各人工歯冠に独立感を表現するという課題を立体幾何学的に捉え,合理的な陶材の形態修整法を検討することにある.歯冠表面は立体的な曲面から構成されていて,隣接面部もその範疇にあることは明らかである.したがって,隣接面部を含む形態修整には歯軸方向の切り込みだけに拘泥することなく,三次元的,すなわち歯軸,頬舌,近遠心の3方向からの削除,形成を行う必要がある.このような考え方に基づいてステップ模型を作製し,この合理的な形態修整法を学生教育に取り入れたところ,セラモメタルブリッジの人工歯の独立感に関して好結果が得られた.
- 明倫短期大学の論文
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