思春期前期の親子関係に関する自律性尺度の信頼性と妥当性の検討
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概要
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本研究の目的は,日本版小児用自律性尺度を作成し,その信頼性と妥当性を検討することであった。英語に精通した日本人と,日本語に精通したアメリカ人によってL. Steinberg &S. B. Steinbergが作成したEmotional Autonomy Scale(EAS : 心理面の自律性尺度)が日本語に翻訳された。EASは4因子20項目から成る。最初に623人の中学生がEASに回答した後,因子分析が行われた。 Chronbach's α係数が, 0.69, 0.70, 0.58,累積寄与率29.18%の3因子が抽出され,日本版EAS(JEAS)が作成された。2つの異なる中学校間のJEASの得点の相関係数と,別の32名により行われた初回テストと再テストの間でのJEASの得点の相関係数がそれぞれ, 0.6, 0.5であったことからJEASの交差的妥当性と信頼性が確認された。今後更に,妥当性と信頼性を高め,残された問題を解決する必要がある。
- 群馬大学の論文
著者
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中村 知靖
九州大学大学院人間環境学研究科
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安藤 満代
聖マリア学院大学
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斎藤 和香子
前群馬大学医学部保健学科
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中村 知靖
九州大学大学院
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田村 三穂
前群馬大学医学部保健学科
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安藤 満代
聖マリア学院短期大学
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