岡崎市のごみ問題と解決の方向 : ゼロエミッション岡崎をめざして
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論の目的は、本学所在の岡崎市が抱えているごみ問題の現状を分析し、その解決のための基本方向と幾つかの主要な対策を提案することである。同市のごみ処理の現状は、焼却炉の実処理能力が限界に達し、代替新炉の建設が課題となっているが、約10年分の埋立容量をもつ最終処分場が新たに確保されており、喫緊の大問題はない。しかし、中長期的な視点からみると、10年後に更なる新処分場を確保することはますます困難な状況にあり、従来からの対症療法的なごみ処理対策からの転換が求められている。そこで、ごみ問題の根本的解決の基本コンセプトとして、最終処分量をゼロにして、最終処分場に依存しないごみ処理システムを構築する「ゼロエミッション岡崎」の実現を提案する。この基本プログラムは、現在の処分場が埋立完了する2年間に、ゼロエミッション化に向けた総合対策を立て、新処分場の稼働開始とともに実施して、新処分場の寿命を10年から15年に延命し、この15年間に最終処分量ゼロを達成するというものである。その主要な対策としては、徹底した分別収集、生ごみの堆肥化、焼却灰の資源化、不燃残渣物の資源化などの推進が特に重要である。
- 人間環境大学の論文
- 2002-12-01
著者
関連論文
- 拡大輸出者責任の数理計算について
- 岡崎市のごみ問題と解決の方向 : ゼロエミッション岡崎をめざして
- わが国の廃棄物処理における拡大生産者責任の軌跡と展望
- 日本の循環資源輸出と中国の循環型社会形成の現状 : 中国企業等への現地調査の結果
- 循環資源のアジア輸出に伴う諸問題について(論文部門)
- ビデオレンタル業の廃棄物発生抑制対策について : エコケース開発の成功要因分析
- 廃PETボトル市場の現状分析--アジア輸出の国内市場への影響
- 拡大輸出者責任の数理計算について
- 循環型社会のエネルギー