日本の循環資源輸出と中国の循環型社会形成の現状 : 中国企業等への現地調査の結果
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概要
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中国経済のめざましい進展に伴って、2000年頃からわが国の循環資源が大量に中国へ輸出されるようになった。そこで、わが国から輸出された循環資源の利用状況、中国のリサイクル産業の実態、循環型社会形成の進展状況などを把握する目的で現地調査を行った。調査した結果、(1)資源ごみ回収の大半は民間セクターで行われていること、(2)日本の廃PET樹脂は、品質は良いが量が少なく価格が高いとして敬遠され、現地での存在感は乏しいこと、(3)中国のリサイクル企業は過当競争期を迎えており、低コストの東南アジア諸国へ進出する企業が存在すること、(4)中国政府は日本のリサイクル産業の誘致を推進しており、日本のリサイクル産業の中国進出は今後加速的に進展する気配があること、(5)中国におけるリサイクル産業の最大の課題は、中国企業、日系企業ともに中国政府の政策転換や行政の恣意的な規制、制度運用の煩雑さであること、などの知見を得ることができた。
- 人間環境大学の論文
- 2007-03-31
著者
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