自閉症の子どもを持つ親の支援のあり方に関する検討 : 自閉症親の会アンケート調査による(保健福祉部福祉学科)
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概要
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自閉症児やその親の支援のあり方を検討するにあたり、地域の自閉症親の会会員の母親を対象にアンケート調査を実施し、36例(男児25人、女児9人)の回答を得た。調査時の自閉症児の平均年齢は12歳1ケ月で、母親が障害に気づいた時、身近な人へ相談した時、専門家に相談した時、児童相談所に相談に行った時、診断を受けた時の平均年齢は、それぞれ1歳11ヶ月、1歳9ケ月、2歳8ケ月、3歳10ケ月、3歳10ケ月であった。親の頼りになる相談相手として同じ親仲間の存在が大きく「親の会」などの自助グループの重要性が示唆された。診断にあたる専門家の資質としては、受容性や共感性を保ちながらも明確に告知すること、行動問題や育児に対する具体的な助言を行える専門性が大切であることが示唆された。将来にわたる支援のための社会資源の整備や専門家の養成など社会的要請があることもわかった。
- 2005-02-28
著者
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服巻 繁
ピラミッド教育コンサルタントオブジャパン株式会社
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釘崎 良子
北九州市児童相談所
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服巻 繁
西南女学院大学保健福祉学部福祉学科
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服巻 繁
筑波大学心身障害学研究科
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服巻 繁
(株)ピラミッド
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服巻 繁
ピラミッド教育コンサルタントオブジャパン
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