徳川家霊廟の御廟拝殿 : 霊廟の建築形式と造営・修理費削減のための幕府の方策(2002年度大会 (北陸) 学術講演梗概集)
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概要
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徳川家霊廟の建築についてはすでに多くの研究成果があるが、その主な研究対象は７代までの将軍霊廟の仏殿（本殿）・相之間・拝殿であった。８大将軍吉宗は享保５年（1720）以降、仏殿等の造営を取り止めることを決定したが、その後も造営され続けた御廟（宝塔前）拝殿については、これまで十分論じられていない。本稿では、この享保５年以降の徳川家霊廟の御廟拝殿に注目し、まず将軍霊廟の構造形式を明らかにした上で、緊縮政策をとる幕府が、歴代将軍や夫人への崇敬を考慮しつつ、この建物をいかに扱ってきたかを考察する。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 2002-06-30
著者
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