習慣性食嗜好の傾向(第3報) : サラリーマンの嗜好品・飲料の摂取状況
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概要
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(1)コーヒーはどの年代でもよく摂取されていた.(2)喫煙者にはコーヒー党が多く,まんじゅう・ケーキ・くだもの・ジュース・ミルクなどは摂取しない傾向にある.また,健康愁訴との関わりがみられた.(3)飲酒量の多い者は,まんじゅう・ケーキ・くだものの摂取が少ない.(4)嗜好品の摂取時刻は,各年齢層とも15時および21時が多いが,15時頃とO時頃は低年齢層に,21時頃は高年齢層の摂取が高い.(5)嗜好飲料を「よく飲む」者は,全対象者の63.0%あり,各年齢層とも帰宅前およびO時頃以外の時刻での摂取が多い.0時頃では20代の14.8%が摂取しており,特に炭酸飲料やジュースであった.(6)嗜好品・飲料は,年齢層により異なる傾向が強く,高年齢層は,低年齢層に比して摂取率は低いが,まんじゅう・せんべい・くだもの・緑茶などの従来からの嗜好品・飲料を好み,50代のミルクの摂取率が高いのは,健康志向に基づくものだと思われる.(7)低年齢層は,摂取する嗜好品・飲料の種類が多く,摂取率も高い.ケーキ・スナック菓子・チョコレート・アイスクリーム・炭酸飲料・ジュース・スポーツドリンクなど,洋風的なものが多く摂取されていた.(8)嗜好品と嗜好飲料は同時に摂取されることが多いと思われる。また,これらの多くが糖質系,脂質系食品であるため,成人病予防の観点からも検討を要する課題だと考える.
- 1992-04-01
著者
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