燃料と煤煙(昭和七年二月十三日燃料協會第九十九囘例會講演)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
説者は大正十五年五月八日より十五日迄の東京日々新聞紙上に於て、説者自身の經驗にかゝる煤煙防止石炭裝入法を發表して、一般の注意を喚起するに努めたりしが、當時煤煙問題は主として丸の内一帯の地域内に限られたる傾向を呈せし爲め、遂に一般的問題たるに至らざりき、然るに聞く處によれば今囘東京工場協會に於て、煤煙防止促進に着手さるゝ由なれば、この好機に於て更に説者の經驗を繰返してその參考に供せんとす、その方法たる極めて簡單にて、火格上に石炭を裝入するに當り、火橋の方面には乾燥せる石炭を撒布し、火扉際には水を注いで態と濕潤せる石炭を裝入すれば、如何に濛々たる煤煙を發生せる煙突も、忽ちその煤煙を消失することを得るものなり、説者は之等の方法を詳述しその理由を明らかにせんとす、この方法は至つて簡單に行はるゝを以て、講演開催迄の間に諸君に於て一度實驗の上講演後の討論に於てその意見を發表されんことを切望す
- 一般社団法人日本エネルギー学会の論文
著者
関連論文
- 石炭の小規模燃燒法(昭和四年六月十五日燃料協會第七十一囘例會講演)
- アソーブス瓦斯發生爐に就て(大正一四年三月二七日平壤講演會に於て)(平壤講演會, 滿鮮大會講演録)
- 都市燃料委員會報告
- 燃料と煤煙(昭和七年二月十三日燃料協會第九十九囘例會講演)
- 石炭竈の提供に就て(昭和六年七月十一日燃料協會第九十三囘例會講演)
- トランブル低温乾餾裝置に就て(昭和三年七月一四日燃料協會第六三囘例會講演)
- 燃燒の現象觀察と焚燒装置
- 無煤焚燒法
- 即席煉炭製造法
- 危機に面して(燃料問題講演會)
- 工場經濟より見たる石炭の利用(大正十三年四月六日大阪燃料講演大會に於ける講演)(大阪燃料講演大會講演録)
- 燃料研究の意義(大正十一年十月二十一日本會第四囘例會講演)
- 我國に於ける工業と燃料