元の大都の都市計書に就いて
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概要
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元の大都の平面を調べて見ると、大内宮闕の位置が都城の南部の中央區附近にあつて、普通の支那式首都とは異なつてゐる。その特異性が生じた原因は、遼・金以來の宮闕を一方に偏せしめる傾向を繼承して、宮闕の位置を適當に移動しようとする思想があつたこと、その背景の下に蒙古古來の斡耳朶の配置法が採り入れられたらしいことにあると推察し、その點を明らかにするために斡耳朶の配置法を考へ、且つ斡耳朶の固定都市に採り入れる役を演じたのが1西域技術者ではなかつたらうかと推定した。
- 一般社団法人日本建築学会の論文
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