メタ個体群存続可能性分析を用いたカスミサンショウウオの保護シナリオ(平成14年度 日本造園学会研究発表論文集(20))
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概要
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開発や保護がカスミサンショウウオの絶滅確率におよぼす影響について,メタ個体群存続可能性分析によるシナリオ分析を行った。調査地は滋賀県南部の面積約200haの孤立した丘陵で,かつては全ての谷が水田であったが,現在では大部分が耕作されていない。1歳到達仔数および上陸後の生存率と移動率を変化させ,土地利用のシナリオを変えてシミュレーションをおこなった。その結果,全面開発された場合,小規模な保護区を設けても絶滅リスクは緩和できないこと,部分開発でも絶滅リスクは増加することが示唆された。また,現状維持でも孤立したパッチには個体群が回復しないこと,耕作放棄の影響は部分開発よりも大きいという結果が得られた。
- 社団法人日本造園学会の論文
- 2002-03-30
著者
-
夏原 由博
大阪府立大学大学院農学生命科学研究科緑地環境保全学研究室
-
夏原 由博
京都大学大学院地球環境学堂・学舎
-
森本 幸裕
大阪府立大学大学院農学生命科学研究科:(現)京都大学大学院農学研究科
-
三好 文
大阪府立大学大学院農学生命科学研究科
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