バックグラウンドコミュニケーションをベースとした新しい見守りサービス(福祉工学)
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概要
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現行の見守りサービスの多くは, 自立して生活する高齢者を対象とするものであっても, 一方的な監視の要素が強く, 高齢者自身が日常的な心的充足感を得るのに十分とはいえない.そこで本論文では, バックグラウンド情報(存在情報等, 明示的メッセージ以外の情報)の対等な常時双方向伝達(バックグラウンドコミュニケーション)を取り入れた新たな見守りサービスを提案する.人間中心設計プロセスに基づき, 現状の課題の整理と仮説の導出, 仮説に基づいたプロトタイプシステムの設計を行った後, 実際のフィールドにおいて, サービスがユーザの心情や相互関係に及ぼす影響の評価と設計へのフィードバックを繰り返した.その結果, 本サービスが, 高齢者に日常的な心的充足感をもたらすことが示された.また, システムやユーザ構成, 役割分担等に関するサービス要件と適切な提供形態を明らかにすることができた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-12-01
著者
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伊藤 良浩
NTTアドバンステクノロジ株式会社
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渡邊 琢美
NTTエレクトロニクス株式会社
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伊藤 良浩
日本電信電話株式会社 Ntt環境エネルギー研究所
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渡邊 琢美
NTT環境エネルギー研究所
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渡邊 琢美
日本電信電話株式会社NTT環境エネルギー研究所
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宮島 麻美
NTTコミュニケーションズ株式会社
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宮島 麻美
日本電信電話株式会社 NTT環境エネルギー研究所
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伊藤 良浩
日本電信電話(株)ntt環境エネルギー研究所
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