骨髄形成を伴った気管支内過誤腫の 1 例

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概要

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肺過誤腫のうち, 気管支内にポリープ状の発育をする気管支内過誤腫は比較的まれである。最近, 我々は骨髄形成を伴う完全な骨形成を伴う完全な骨形成をみた本症を経験したので報告する。患者は65歳男性, 発熱あり胸部レ線にてS^3の区域性肺炎を指摘された。気管支鏡にて左B^3入口部をほぼ閉塞する表面平滑なポリープ状腫瘤を認めた。生検では確診が得られず, 左上葉切除術を施行した。術後, 病理学的検索により気管支内過誤腫と診断された。気管支内過誤腫は, これまでに本例も含めると20例しか報告されていない。本例は過誤腫内に骨形成, 骨髄形成をみたもので, かなりまれなものである。骨形成は, 軟骨成分より移行がみられたことより, metaplasticな変化と考えられ, 骨髄については, その成分がほぼ正常の骨髄像を呈しており, 軟骨成分の骨化により誘導されたものと考えられた。
日本呼吸器内視鏡学会の論文
1986-10-25

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