パブリックスペースにおけるIT機器利用時の安心要因(ソーシャルインタラクション及び一般)

概要

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高い機密性が求められる情報も含め, さまざまな情報が場所や時間を問わず扱われるようになってきている.しかしこれは, 利用者が, 個人情報の漏洩や流出といった危険にさらされることにもなりうる.そこで筆者は, パブリックスペースで, 利用者が安心して個人情報を取り扱うことができるようにするための作業環境の設計(デザイン)研究に寄与するために行っており, その過程で, パブリックスペースにおけるIT機器利用時の安心要因抽出調査を行った.その調査の結果から, パブリックスペースにおけるIT機器利用時の不安4要因「場所・周囲への不信感」, 「周囲の人の存在」, 「隔離」および「見られる(知られる)こと」と安心7要因「周囲の状況把握」, 「見られないこと」, 「パーソナルスペースの確保」, 「快適性」, 「運用上の配慮」, 「近代的であること」および「デザイン面の配慮」を抽出した.さらに, それらの不安4要因と安心7要因との相関を明らかした.本稿では, その調査の内容および結果について示す.
2006-01-13