生産システムのスウェーデン・モデルをめぐって : フォーディズム・カルマリズム・ウデヴァリズムの生産システムの特質(平尾武久教授追悼号)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
福祉国家と呼ばれるスウェーデンでは,長い安定的な労使関係のもとで,積極的な産業政策が採用され,イギリスに端を発してノルウェーなど北欧諸国で発展した社会・技術システム論の実践の場として,1970年代からユニークな生産システムが導人されてきた。テイラリズム,フォーディズムに基づく大量生産型の生産システムに代わって,効率性と人間性とを適合させ,コンベア・ベルトによる流れ生産ラインを廃止して「自律的作業チーム」による新しい生産システムが,総合輸送機械メーカーのボルボなどスウェーデン企業で実践されてきた。その思想やシステムは,同社に因んでボルボイズムと呼ばれたり,働く人間の要求に合わせて工場の形や技術システムを転換し,少人数チームで全車組立を行う組織・管理システムを形成したカルマル工場やウデヴァラ工場にちなんで,カリマリズムとかウデヴァリズムと呼ばれている。本稿では,これらをスウェーデン・モデルの生産システムの実証例としてとらえ,その特質と動向を探る。
- 札幌大学の論文
- 1999-03-30
著者
関連論文
- 「食品偽装問題」と食品メーカーの再生への方途 : 企業経営のグッドプラクティスと経営教育(企業経営のグッドプラクティスと経営教育-企業経営の正道を求めて)
- 日本型経営の企業統治とM&A最新事情
- 日本の科学技術政策と高等教育政策
- 1994年4月-1995年3月
- 1993年4月-1994年3月
- 1995年4月-1996年3月
- サブテーマ1: グローバリゼーションと経営学の課題(3)(グローバリゼーションと現代企業経営)
- サブテーマ2: 経営構造の変貌と経営学の課題・展望(3)(21世紀経営学の課題と展望)
- 生産システムのスウェーデン・モデルをめぐって : フォーディズム・カルマリズム・ウデヴァリズムの生産システムの特質(平尾武久教授追悼号)
- 経営学のパラダイム転換をめぐって
- フランスの産業・経営諸科学と「労働の人間化」問題
- 北海道の食品製造業の経営実態調査 : 北海道の菓子製造業の経営実態
- 日仏経営学会設立10周年記念特別公開講演によせて : 日仏経営学会10年のあゆみのなかで
- 「日本的経営」論をめぐって : 日本経営学会での報告と討論から
- 企業改革論における参加(3) : フランスにおける参加論研究に関連して
- 企業改革論における参加(2) : フランスにおける参加論研究に関連して
- 企業改革論における参加 : フランスにおける参加論研究に関連して
- 書評『京都産業学を創る』を読む
- 模倣商品と知的財産権 : パロディー商品と商標権保護問題の検証