高齢者の日常生活を反映する運動・活動量の評価とその実際 : 健康寿命の延長に向けて : 1. 施設利用者に焦点を当てて

概要

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高齢者はいくつかの疾患を複合的(内部疾患+他の疾患など)に持ち合わせているのと同時に, 加齢による身体変化がある。その中で今回のセミナーでは, 「高齢者の日常生活を反映する運動, 活動量の評価とその実際-健康寿命の延長に向けて」をメインテーマに施設利用高齢者を対象とした, 主に生活スタイルを重視した身体活動量の評価, さらには施設での理学療法を提供するにあたっての問題点, 注意点等を我々がこれまで行ってきた研究成果を通して, 今後の施設利用者に対する理学療法の方向性を検討したい。理学療法と身体活動量 2000年4月の介護保険制度の導入により, 地域リハビリテーション分野の急速な発展とそれに伴い理学療法士の職域が拡大してきている。しかし, その反面, 地域リハビリテーション分野に対する理学療法士の関わりが曖昧となってきているのも現状である。現在, 介護保険制度自体の見直しとともに各種サービス提供内容や職員の資質, 態度, 施設設備の見直しが図られており, 今後はそれらの内容に加え, 介入の質と量を吟味しなければならない状況にある。
社団法人日本理学療法士協会の論文
2005-06-20