内的仕事量の測定による運動後の血糖低下反応の判別評価に関する研究
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概要
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It has been reported that pedaling rate during cycling increases when internal power is exerted by the exercising muscles and when anaerobic energy turnover occurs. The purpose of this study was to elucidate the different metabolic characteristics between two groups classified on the basis of the presence or absence of a decrease in glucose levels with additional load during low-intensity cycling exercise. We tested the hypothesis that internal power can be used as an index for evaluating glucose metabolism after exercise. Eighteen healthy males performed bicycle ergometer exercises at different pedaling rates (40rpm and 80rpm) at a low intensity (30% of heart rate reserve) for 30 min and concurrently underwent oral glucose tolerance test. We measured glucose levels during the recovery period, and divided the subjects into two groups on the basis of differences observed in glucose levels (increased, IG group; decreased, DG group), irrespective of the presence or absence of increased in glucose levels when speed increased from 40rpm to 80rpm. Oxygen uptake (VO_2), internal power (Pint), and the ratio of internal power to total power (PIT) during exercise were measured. In the DG group, VO_2 at 80rpm (19.9±4.4ml/kg/min) was significantly lower than that at 40rpm (21.3±3.6ml/kg/min) (P<0.05); however, no significant difference was observed between VO_2 at 40 and 80rpm in the IG group (40rpm, 19.9±5.7ml/kg/min; 80rpm, 20.4±6.3ml/kg/min; P=0.61). PIT at 40rpm was significantly lower in the DG group (3.8±0.4) than in the IG group (4.8±1; P<0.05). Receiver operating characteristic analysis also revealed that PIT at 40rpm was significantly different between the two groups, and the cutoff point was 3.91 (sensitivity, 0.80; specificity, 1.68) This study revealed that the IG group demonstrated decreased efficiency in energy turnover at low pedaling rates during low-intensity cycling. Furthermore, PIT can be used to predict whether or not glucose levels decrease when the load increased. We suggest that PIT may be a useful evaluation index during exercise therapy aimed at decreasing blood glucose levels in patients with diabetes mellitus.
- 日本運動生理学会の論文
- 2013-10-01
著者
-
西田 裕介
健康科学大学健康科学部理学療法学科
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西田 裕介
聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部
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矢部 広樹
聖隷クリストファー大学大学院 リハビリテーション科学研究科内部障害理学療法学専攻
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矢部 広樹
名古屋共立病院
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西田 裕介
聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部理学療法学科
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