生活習慣病を有する運動障害のある人の理学療法(生活支援に向けた理学療法 : 専門性を活かす視点)

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概要

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生活習慣病と運動障害今日, われわれが対象として遭遇する頻度の高い運動障害には中枢性麻痺による片麻癖を有す人がいる。この中枢性麻痺の原因は脳血管障害が最も多いとされる。脆弱な血管が血圧の変動に対応できずに破れる脳出血よりも動脈硬化による脳梗塞が増加している。動脈硬化を導く生活習慣には過食やアルコール過剰摂取による栄養過多と同時に運動不足が指摘されている。糖質が細胞で利用されるためにはインスリンが働かねばならない。運動不足は細胞表面にあるインスリン受容体の感度を確実に低下させ血液中のブドウ糖の細胞内への取り込みを阻害する。この状態をインスリン抵抗性があるという。インスリン抵抗性は虚血性心疾患および肥満, 糖尿病において共通の病態であることから, これを改善する方法を運動障害に応じて考える必要がある。また, 臨床で患者さんから「先生, 私はいったいどれくらい動けばいいんでしょう」と問われた時, 私たちはどのように考え, 何を示すことができるのだろうか。
2005-06-20

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