姿勢,作業強度,時間の組み合わせに基づき一日の身体活動量を推定する方法の開発と青年集団における妥当性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究の目的は,新たに対象者の身体活動を姿勢と,運動強度,活動の継続時間という比較的単純なデ一タを用いて一日の身体活動量を推定する方法として肢位強度法身体活動量推定法(Position and Intensity method, PI法)を開発し,実際に使用するため,妥当性を検討することであった。対象は青年集団を選び,基準には沼尻らによる従来の方法で求めた値を用い,相関を求めた。また,運動耐容能と曜日の組み合わせによる相関への影響も調べた。20歳〜33歳の学生42人(男22人,女20人)を対象に,任意に設定した連続する3日間の一日の身体活動量を求めた。身体活動量は,これらの曜日の行動を5分ごとの行動記録表から,PI法と従来法により求めた。運動耐容能は同集団に最大下運動負荷試験を行い,安静時及び運動直後の心拍数,血圧,酸素摂取量を測定し,推定最大政素摂取量を算出した。PI法と従来法による身体活動量の相関係数と回帰式を求めた。PI法と従来法から求めた両者の身体活動量間の相関係数はO別5〜0.931を示した。男性では0.796〜0.927,女性では0.693〜0.925と高い相関を示した。身体活動時の姿勢と運動強度に分ける方法で求めた身体活動量は,従来の1対1式のエネルギー消費係数で求める身体活動量と高い相関を示した。本法は従来法と比較して行動記録に基づき,簡便かつ短時間でエネルギー消費係数の推定ができることを示した。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 2004-06-20
著者
-
木村 朗
聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部理学療法学専攻
-
木村 朗
聖隷クリストファー大学リハビリテーション学部
-
木村 朗
聖隷クリストファー大学 リハビリテーション学部
-
木村 朗
早稲田医療技術専門学校
-
木村 朗
聖隷クリストファー大学
-
木村 朗
杏林大学保健学部保健管理学教室
関連論文
- 872 食事中のむせと反復唾液嚥下テスト(RSST)の関係(神経系理学療法17)
- 1042 「日常生活動作の自信度」と「実際の能力」のズレと転倒 : 介護老人保健施設入所高齢者の縦断的観察から(生活環境支援系理学療法8,一般演題ポスター発表,理学療法の可能性,第41回日本理学療法学術大会)
- 生活習慣病を有する運動障害のある人の理学療法(生活支援に向けた理学療法 : 専門性を活かす視点)
- 329. 糖尿病患者の運動習慣について
- 175. 脊髄障害症例の静的および動的立位バランスについて
- 401 虚弱高齢者の集団リハビリテーションで利用する低強度運動負荷量推定に有効な微小電流に対する身体の電気抵抗から得られるパラメータの実用性の検討(内部障害系理学療法4)
- 片麻痺患者における心拍数周期分析方法の開発と廃用リスク予測効果(インターネット演題)
- 高齢者の身体活動量の推定 : 24時間の心拍数による値と質問紙法による推定値の比較
- 肢位分類からなる簡便な身体活動量測定方法の妥当性の検討
- 584 日常の身体活動からみた糖尿病患者の血糖コントロールに関する検討(スポーツ/代謝疾患)
- 486 異なる回転数におけるPassive cycling movementsがヒトの自律神経活動へ及ぼす影響 : 心拍変動周波数解析による検討(理学療法基礎系17, 第42回日本理学療法学術大会)
- AMI患者におけるHRVの解析の試み(インターネット演題)
- 658 手指巧緻運動に及ぼす視覚情報の影響 : 非線形解析による分析(理学療法基礎系12,一般演題ポスター発表,理学療法の可能性,第41回日本理学療法学術大会)
- 1638 転倒予防教室 : 2年目の展開(生活環境支援系理学療法,一般演題(ポスター発表演題),第43回日本理学療法学術大会)
- 887 短時間の局所冷却適用が血圧および自律神経活動へ与える影響(物理療法2,一般演題ポスター発表,理学療法の可能性,第41回日本理学療法学術大会)
- 866 肢位強度法身体活動量の信頼性向上要因 : 背もたれ座位の姿勢判定ルールの有効性(理学療法基礎系38,一般演題ポスター発表,理学療法の可能性,第41回日本理学療法学術大会)
- 505 要介護者の肢位強度法による身体活動量と体組成(内部障害系理学療法5,一般演題ポスター発表,理学療法の可能性,第41回日本理学療法学術大会)
- 理学療法教育における客観的臨床能力試験(OSCE)の試み
- 1191 高齢片麻痺患者の座位体幹回旋エアロビクスでは前後方向の加速度が変わる(内部障害系理学療法13)
- 565 本学理学療法学専攻1年次生の職業意識と学習動機(教育・管理系理学療法7)
- 541 理学療法学専攻学生に対する早期臨床教育の取り組み : early clinical exposureとprofessionals contact(教育・管理系理学療法3)
- 134. 骨肉腫の大腿骨遠位原発例でスペーサー置換を伴う患肢温存手術症例の理学療法
- 343. 小脳性運動失調患者の静的および動的立位平衡機能について : 立位重心動揺検査および足圧中心点トラッキング検査からの一考察
- 332. 膝関節周囲の悪性骨腫瘍患者の患肢温存手術前後の理学療法
- 34. 後十字靭帯損傷患者に対する筋力増強訓練の効果について
- 757 地域在住高齢者における運動基準の検討(生活環境支援系理学療法,一般演題(ポスター発表演題),第43回日本理学療法学術大会)
- 517 理学療法士養成校における夜間部と昼間部と比較(第4報) : 片麻痺見学実習について(教育・管理)
- 高齢片麻痺者の低活動性を示す身体活動量のカットオフポイント
- Y5 低強度運動による身体活動量の増加は維持期の片麻痺患者において左上腕動脈脈波伝搬速度を改善するか(ランダム化比較試験(RCT)による理学療法介入のエビデンス,大会長要望演題,第43回日本理学療法学術大会)
- Y5 低強度運動による身体活動量の増加は維持期の片麻痺患者において左上腕動脈脈波伝搬速度を改善するか(ランダム化比較試験(RCT)による理学療法介入のエビデンス,大会長要望演題(口述発表演題),第43回日本理学療法学術大会)
- 無作為化比較対照試験による高齢片麻痺患者の大動脈脈波伝播速度の改善に対する低強度身体活動の効果
- 183 高齢者の体組成評価の重要性の検討(内部障害系理学療法2, 第42回日本理学療法学術大会)
- 第6回国際糖尿病学会西太平洋会議(THAILAND, BANGKOK)に参加して(学会ニュース)
- 合併症としての糖尿病 (特集 手術別・問題点別 リハビリをスムーズに進めるかかわり方) -- (特集2 こんなときどうしたらいいの?)
- 回復期脳血管障害患者の一日の身体活動量と麻痺のステージ・ADL能力との関係性
- 118 回復期の脳血管障害患者の身体活動量は麻痺のステージ・ADL能力と関連するか(神経系理学療法VII)
- 健康水準の低い高齢者集団における肢位強度法による一日の身体活動量測定方法の妥当性
- 姿勢,作業強度,時間の組み合わせに基づき一日の身体活動量を推定する方法の開発と青年集団における妥当性
- 運動障害のある高齢者集団の身体活動に関連する変数
- 理学療法は死亡率を変えうるか : 年間死亡率と身体活動量の関連
- 587 地域住民向け商業的PT健康教室は成功するか(産業・労務管理)
- 日本糖尿病療養指導士の経緯と理学療法士
- EBMの視点からみた反射性交感神経性ジストロフィー
- 生活習慣病を有する運動障害のある入の理学療法
- 525. 身体組成指標 (BMI) と身体活動量の関係 : 2つの方法の比較
- 359. 2年生前期臨床見学実習の意義について : 実習達成度評価からの検討
- 52. 臨床実習における情意領域の評価 : 実習指導者と教員の認識の相違
- 糖尿病の運動処方と理学療法
- 耐糖能異常患者における運動生化学的指標を用いた極低強度運動域での運動療法の効果の検討
- 森と湖の国での学会参加報告記(学会ニュース)
- 開業の可能性を含む産業保健分野での理学療法
- 内科疾患のリハビリテーション : 糖尿病患者の指導技術 (内科疾患のリハビリテーション)
- 173. 職域での健康と運動に関する調査(第3報) : 情報媒体の利用と運動習慣
- 理学療法士による産業分野での成人病リスク要因管理を目的とした運動処方の基礎的調査
- 430. 産業分野での成人病運動療法教育の効果
- 琉球大学では保健学修士取得のための必要在籍期間が1年間でも可能となる
- 242. 運動処方を中心とした健康管理手法の産業分野での応用 : 沖縄県における企業内健康増進の問題点から
- 1992年の暗示
- 生活行動の定量的評価方法の開発
- 運動障害を有する患者の代謝障害に対する理学療法 (特集 運動障害がある場合の内部障害への対応)
- 2型糖尿病患者における非等慣性歩行の急性血糖下降効果
- 高齢者の健康管理に必要なPAMを得るための主観的障害度と客観的障害度の差