Stanford B型急性大動脈解離に合併した上腸間膜動脈解離の1治験例
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概要
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Stanford B型,DeBakey IIIb型急性大動脈解離に合併した上腸間膜動脈根部の動脈解離による腸管虚血に対し右外腸骨動脈-上腸間膜動脈バイパス術による上腸間膜動脈血行再建を行い救命しえた症例を経験したので報告する.症例は48歳,男性.Marfam症候群.10年前に大動脈基部置換術を受けた既往がある.突然の背部痛と腹痛で発症し造影CTでStanford B型急性大動脈解離に合併した上腸間膜動脈根部の動脈解離と診断された.大伏在静脈グラフトによる右外腸骨動脈-上腸間膜動脈バイパスを行い,さらに術後1年目に下行大動脈人工血管置換術を行った.グラフトは開存し,術後経過は良好である.
- 特定非営利活動法人日本心臓血管外科学会の論文
- 2005-01-15
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